メッセージを送る 


<<      14   15   16   17  18   19   20      >>

カメルーン トゥルの市場
カメルーン トゥルの市場

タイトル  カメルーン トゥルの市場
目的地 アフリカ・中東 > その他の国・地域 > その他の都市
場所 カメルーン
時期 2001 年 2 月
種類 景色
コメント 次にめざすのはトゥルの村だ。
トゥルでは木曜に市が開かれる。モコロの水曜市で懲りてはいたのだが・・・・・。
森を抜けると平原になり、平原を抜けるとまた森になる。
平原にバオバブの木があった。葉が全くつけてないのは、若葉が食用になるので人の手で丸裸になる。
写真などでよくみかける西アフリカのバオバブは幹の周りが10mに達するのはザラだし本場マダガスカルのロケットが逆さにつきささったような自然の神秘さもない、今見上げているバオバブは夕焼け空のルムスキィへの道中みたのと同じようにかなり小ぶりだ。
カメルーンのバオバブは概して小ぶりなのである。
根は50m四方に張り、雨期早く葉をつけ、白い花が下がって咲く。幹の周りにはあちこちに枯れかけた花弁が落ちていた。この花の蜜を吸いに来るコウモリが花粉を媒介し、楕円形の大きな実がなる。
若葉も実の中に詰まっている果肉も食用として重要で、樹皮は細く割いて綱を作る。あらゆる面で生活にも欠かせない木なのだ。木の近くで少女がお盆に載せた採れたてのバオバブの実を見せてくれた。
人気のない森のなかに突然綿市場があった。
大量に真っ白な綿が積まれ、たくさんのひとだかりであった。
 そして、森や平原からときおり妖精が現れたものだ。
道中、どこからともなく子どもたちが現れ、バスと並走しながら手を振り、口々に叫ぶのだ。
「ガドゥー」と。フェリ・フォリ・マジリと同じだ。
彼、彼女たちはめずらしく、―最後まであきらめない―、というアフリカにはないような(笑)精神に満ち溢れていた。たのもしいかぎりである。
女性ガイドのジュリアンに何を言っている意味なのか尋ねる。
「北部山岳地域のキルディ族の言葉で―ちょうだい―、よ」なんだ、そういうことだったのか(笑)。
 トゥルの木曜市は驚くほど盛大に開かれており、市の手前の広場でアタシは大勢の子どもに囲まれた。
道中の友好的でけなげな、かつ微笑ましい子どもたちと違い、あきらかに眼つきが悪く恐怖すら覚えた。
彼、彼女たちは一斉にアタシに向かって言う。
「ガドゥー」と。

<<      14   15   16   17  18   19   20      >>




コメント


トラックバック
トラックバックURL
http://www.trave-l.com/modules/tbAny/tb.php/9358