メッセージを送る 


<<      4   5   6   7   8   9  10      >>

モスクと夕焼け
モスクと夕焼け

タイトル  モスクと夕焼け
目的地 日本・アジア > その他の国・地域 > その他の都市
場所 イエメン
時期 1996 年 5 月
種類 景色
コメント 結局、このマフラージという応接間に三々五々集まるであろうひとびとの姿を見ぬままに、この場を離れることにした。
男は店主に申し訳が立たぬと不満顔であったが、私は腕時計をさして「宿に帰らなければ」と振り切った。
暗い階段をひとり降りて、外に出て家を見上げると先ほどまでいた最上階のカマリアの窓から七色の光が溢れていた。
あたりは太古の海に漂っているかのごとく暗闇であったが、あちこちに半月型のカマリアが月のように浮かんでいた。
 路地を歩き、なんとか大通りにでた。
足はホテルではなくスーク奥深くへと自然と向いた。
真っ直ぐ進むとスークはとぎれ、大きなモスクに行き当たった。
明かりが洩れている窓からなかを覗くと一日最後の礼拝も終わり、ひとけは少なく清掃をしている男が数名いるだけだった。
モスクのミナレットの上には、本物の半月があった。

<<      4   5   6   7   8   9  10      >>




コメント


トラックバック
トラックバックURL
http://www.trave-l.com/modules/tbAny/tb.php/9770